スーパー雑草│雑草.com

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スーパー雑草

スーパー雑草とは、除草剤に耐性を持ち、すざましい繁殖力で、農作物の生育に被害を及ぼしている雑草です。
日本でも、稲のあいだに、水生植物である「オモダカ」というスーパー雑草がたくさん生え、稲の成長を妨げるという被害が出ています。
深刻なところでは、40%程度もコメが減産されてしまったそうです。

スーパー雑草は、除草剤の進歩により生まれました。
除草剤の進歩により、農業効率が高まり、世界のいたるところで除草剤が使用されていくうちに、除草剤に耐性のある雑草が生まれてしまったのです。
最初のスーパー雑草はヒメムカシヨモギという植物で、2001年アメリカの遺伝子組み換え大豆の畑で見つかりました。
除草剤の進歩とともに、除草剤に強い作物の品種改良、すなわち遺伝子組み換え作物を生み出したことが、スーパー雑草出現に至った要因であるとみられています。
その後、スーパー雑草の種類は徐々に増えているそうです。

パーマーアマランスというスーパー雑草は、1日に3cm程も成長し、2~3mにまで育ちます。
作物の生育を妨げるだけでなく、農業に携わる人が怪我をしたり、農耕機器を壊すなどの被害も出ているようです。
アメリカでは、食糧危機につながると懸念されているくらい、スーパー雑草の問題は深刻になっているようです。
害虫やウィルスなど、特効薬に耐性をもつ話は、たびたび耳にしますが、植物の世界でも同じことが起こっています。
このまま、いたちごっこを繰り返し、人間の生命に関わってしまうようなことが起こらないよう願うばかりです。

スーパー雑草について